IMG_0891IMG_0936一番の存亡の危機は、少子化だと思います。

もちろん、産めよ増やせよなんていう時代錯誤はナンセンス。

ただこの先日本が、対外的に覇権主義に陥らず、人々が幸せに満ち足りて暮らしていくためには、たぶん国内市場を健全に保つことが必要でしょう。

産業の空洞化&輸出拡大を目指すのではなく、質の高いものを国内で作り続け、それを国内できちんと消費する。

そしてどうしても外国から欲しいと言われるものがあれば、それはわけてやればいいのです。

で、そのためには、人口はなんとか今のレベルを維持していったほうがいいだろうなと。

でも現実には、子どもはどんどん減って行きます。

今我々に最も欠けているのは、子どもこそが民族の宝だ、彼らが文化を継承するのだ、という意識なのではないかと。

こども保険って、確かにいろいろ評価は分かれるとは思います。
子どものいないものにまで負担させるのは不公平だ、という反対意見もあって。ただのバカですが。

子ども持たない人、大勢持つ人、それはいろいろあっていい。
でも子どもはみんなのものです。
みんなで育てるという意識が欠落していることが、冒頭の「民族存亡の危機」の本質なのではないかと思うのです。

もう30年以上も前のことですが、前の会社で育児休業制度を作らせたとき、男性にも適用させることができました。
私が労組の委員長だったんですけれど、当時としては、かなり画期的だったと記憶しています。
そのころはまだ経営者と労働者が、対立しつつもお互いを尊重し、理念としては同じ方向を向いていられる部分もあった、そんな古きよき時代でしたね。

でも、現実的にはその後10数年、男性は誰ひとりとして育児休業を取りませんでした。
私も、自分が育児休業を取るなんて、考えたこともありませんでしたし。

そしてある日、遂に男性で育児休業を取得するものが出現するのです。
感慨ひとしおでした。とてもうれしかったことを、よく覚えています。

ただ同時にその時社内には、それを快く思わない一派も存在していました。
彼のことを露骨に誹謗し、悪し様に扱おうとしていました。

ああ、こいつら所詮こういうレベルなのか。
ひどく落胆し、悲しくなったことも、よく覚えています。

燕雀いずくんぞ。
志が低いというのは、淋しいことです。

子どもはみんなの宝、みんなの未来。
これがわからない限り、多分、俺たちに明日はないと思っています。

そんなわけで、季節はすっかり初夏。
予告通り、レインボーカラーの半袖シャツたちの出番が始まりました。
昨日は淡いサファイヤブルー、今日は薄紫。
黒いジャケット&パンツは全く違うモノだけれど、雰囲気はやっぱ一緒ですな。