
周回道路の桜は、予想通り満開でした。
でも正直言うと、ちょっとまだ早い。
なぜならここは、花吹雪にまみれるべき場所だから。
あと何回、桜を見られるんだろうなぁ、と自分の人生に思いを馳せながら、私がしつこく散り際にこだわるのは、潔さをことさらに言いつのるのは・・・
土壇場で果たして私は潔くあり続けられるのだろうか、という不安なのではないかとも思います。
人は散り際、潔さ、などとかっこつけた事ばかり言っても、実際その期に及んでは見苦しくもジタバタしてしまうのではないか?
こうありたいという思いと、そうなれないかもという不安との狭間で、自らを鼓舞しようと、ことさらに粋がってしまうのかもしれません。
でも、少なくとも、言い訳だけはしない人生を送れたらなぁと思います。
それでもやっぱり、桜は、好きです。
膝が痛い痛いと言いながら、桜を追って毎日徘徊しています。
馬鹿じゃないかと思いますが、やはり人生は、一期一会なのです。
俺たちに明日はないのです。
そういうわけで今日も、整形外科の帰り道、白金タワーの桜まつりです。
なだ万のお弁当は、実は花見弁当ではなくて、昨日の幼稚園の入園式でいただきました。
なんか昼から贅沢しちゃいました。
こうやって美味しいものをいただいて、美しい花を愛でて、人生、それで十分じゃないか、とも思うのですよ。
さらに言えば、毎日愛すべき人々に囲まれて、贅沢言わなければ不自由ない暮らしを送ることができて。
でも、それでも、世の中がこのままいったら本当にやばいという不安も、同時にものすごくあるわけです。
一番大切な、ひとりひとりの毎日の暮らしを守っていくために。
花森さんが遺した言葉のように、私たちは戦っていかなければならないんだと。
自分の暮らしを、じゃない。みんなの暮らしを、守るために。
粋がってる場合じゃないぞ、という自覚もないわけではないのですが。


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