今日は母の93歳の誕生日です。

すこやかな笑顔を見せてくれると、いつもほっとします。 

昨年、兄の息子夫婦に赤ちゃんが生まれて、久々に四代が揃いました。

ウチの下の息子から28年振りの誕生という記念のツーショットです。 

この子には二人の父母、四人の祖父母、そして八人の曾祖父母がいるわけです。

こうやって百年単位で続いていくものが家族なんですね。 

ミトコンドリア・イブについてのよくある誤解は、16万年前の一人の女性を頂点とした底辺が70数億人のピラミッドを考えてしまうこと。

逆です。
自分を頂点として過去に広がる逆ピラミッドなんです。

三代前なら八人、四代前は十六人、五代前なら三十二人のご先祖さまがいます。

単純計算で一世代25年としたら、1000年で40世代ということですが、これって2の40乗・・・なんと1兆を越える数字になります。
で、その中にお互いが共通の先祖を持つ証として、ミトコンドリアの中に同じDNAを受け継いでいるのです。

とにかくそうやって、ものすごくたくさんのものを受け継いで、いまここに自分が存在しているということの重みをあらためて感じます。
もしたった一組でもそのご先祖さまたちの出会いがなかったら、私はいないのだから。

そしてまたその結果として、同時代に生きる家族の存在も、とてもありがたいものだと再認識しています。

古来、お正月は普段離ればなれになっている家族が集まるものです。
それこそが、日本の文化であり伝統でもあったのでしょう。
我が家もなんとかそういうことは守って行ければいなぁと思います。 

三越伊勢丹が、来年から３が日を休みに戻すそうです。
「従業員は正月に帰省することができる 」というのが社長の弁。
いい話ですね。 

日本を取り戻す、というのは、本来こういうことのはずですよね。