IMG_7418まさに今、ドラマは商品テストで盛り上がっています。

日本のメーカーの名誉のためにひとこと言っておきますが、もちろんA電気のようなところはなかった、という当時の先輩のお話です。

確かに商品としてはまだまだだったけれど、企業も努力していいものを作ろうという気持ちに溢れていたと。
そして実際に作り出して行ったと。
まあ、それこそがその後の高度経済成長を支え、世界に冠たるメイド・イン・ジャパンを作り出した日本企業の姿勢であり底力であったんだとは思います。 

そして雑誌としてその基本にあったのが「実証主義」です。
実際に自分たちで確かめていく。
どんな権威が言うことも、決してそのまま鵜呑みにはしない。

それは、現在も脈々と受け継がれています。

その典型的な例が、料理の試作でしょう。

普通、雑誌の料理ページは、企画に沿って料理家の先生や料理人にその料理を作っていただき、プロセスと出来上がりの写真を撮ってページをデザインし、そしてレシピと手順を文章で説明していくということで記事になります。

それは同じなのですが、私たちの場合はそこに試作という過程が入ります。
本社2階の厨房で、出来上がった記事の通りに編集者がその料理を作ってみるのです。
材料はレシピの分量通り、材料の切り方や火加減、調理の時間まで記事に忠実に再現してみます。

それで果たして先生が作ってくださったときのような美味しい料理がちゃんとできるのか?
実際に確かめるのです。

それをみんなで試食して、美味しくできていればよし。
いや、なんか違うんじゃないとなれば、それじゃあなぜ違うのか、何が違うのか、もう一度先生に戻して検討します。

そして微妙な火加減や、調味料の量、あるいは時間表記などを最適なものに替えて、試行錯誤のうえやっと記事の完成となります。

それはつまり、いつ誰が作っても美味しくできるように。
そうでなければ、料理の記事じゃないと考えるからです。

いや〜料理の記事は過去にいやというほど作ってきましたが、こんな手のかけ方は正直これまで一度もしてきませんでした。
ものすごく手間と時間がかかりますが、でもこれが実証主義です。

料理だけじゃありません。
時代の変化とともに、昔のような商品テストこそ終了しましたが、実証主義は今でもすべての記事の基本です。 

例えば今、年末の号に向けての企画で、家族みんなで遊べるゲームを探しています。

デジタルのゲームが当たり前になって、家族で集まってゲームをしても、みんなそれぞれのスマホをのぞき込んでいたりします。
お互いの顔を見合わせてのコミュニケーションにならないことも多いようです。
それなら、そうじゃなくて実際にみんなでワイワイできるリアルなゲームを探そうよ。
そういう企画です。

普通なら、ゲームに詳しい方に推薦してもらったり、付き合いのあるメーカーに自薦してもらったりして、ゲームを選んで行きます。
あとは世の中の評判とか、ビジュアルとか価格とか、そういう基準で選んでいくことになります。
メーカーのバランスなんかも、実はあったりもします。

でも実証主義ですから。
まず自分たちでそのゲームを実際にやってみるのです。

時間はどのくらいかかるのか、3人から6人と説明書にはあるが、3人と6人ではどう違うのか。
戦略的に考えることが主体なのか、それとも運任せなのか。
子供でもだれでもできるのか、壊れやすかったりはしないか、などなど。
いろんなことをチェックしていきます。
そしてもちろん、なにより楽しいかどうか、ですね。

写真は引いたカードの指示に従って、そのカードを重ねてタワーを作っていくゲームです。
ただカードを重ねるだけじゃなくて、リノというサイの人形も一緒に置いていくのがミソです。

何度もやって、初めて10段までタワーが出来ました。
いまにも壊れそうなので、他のプレーヤーは完全に後ろに引いちゃってます。
ハラハラドキドキ。
案の定この直後にタワーは崩壊し、ゲームオーバーになりました。

でもこれを採用するかどうかは、現在まだ検討中です。

写真1

データ
袖にロールアップベルト付きのサッカー地スタンドカラーシャツ:H&M
ライトグレーのスリムフィットデニム:UNIQLO
ベージュのストロー中折れ帽子: H&M
シャツの胸元に掛けたサングラス:H&M
グレーのスリッポンスニーカー:G.U.