IMG_3600 四谷三丁目の駅を出発するとき、若干急発進ぎみだったのでしょうか、車体が大きくがくんと揺れました。

その拍子に誰かが転倒したようです。

私のいた場所からは、ドアを隔ててちょっと離れた場所。

前に座っていたらしい外国人観光客も含めて、すぐにまわりの人々が助け起こしましたが、床を見ると血痕がいくつか点々としています。

見ると、70代くらいとおぼしき女性でした。
座席に座らせて、みんなが大丈夫ですかと声を掛けています。
そばには旦那さんでしょう、心配そうに奥さんの顔をのぞき込んでいます。

大丈夫です、としっかりした口調で返答されていましたが、ハンカチで押さえた右のこめかみあたりから出血しているようです。

次の御苑前で一旦降りましょう、そのほうがいい、とだれかが言います。

駅について、私はとりあえずドアを押さえながらホームに駅員を探しましたが、姿が見当たりません。
ホームドアの普及で、ワンマン運転ですから、車掌もいません。

もうひとりの乗客が反対側のドアを押さえ、その間を抜けてさらにもうひとりが駅員を呼んできますとホームの先のほうへ走って行きました。

その間に、何人かで支えながら女性を降ろし、ホームのベンチへ。
彼女は恐縮しながらも、しっかりとはしていて、どうやら大丈夫そうです。
まもなく到着した駅員に後を託し、みんな電車に戻ります。

床の血痕はすでにきれいに拭き取られていました。

特に別に誰かがリーダーシップを取って指示したわけではないけれど、みんながそれぞれに役割を果たす形で動きました。

そして何事もなかったかように、丸ノ内線は発車しました。

データ
デニム地の紺のジャケット:ニコルクラブ
黒×グレーチェックのフランネルシャツ:UNIQLO
スタンドカラーのストライプのシャツ:H&M
黒いスリムフィットのワークパンツ:H&M
濃紺のストール:オリジナル
レースアップのアンクルブーツ:StefanoRossi